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「ヨーイ」って何よ・・・

昨日の風雨とは打って変わって五月晴れの週、中日。まったく、この時期の幼稚園は新緑に包まれ清々しいことこの上ない。タカシ先生は、なんつうかこう、季節を映す語彙が少なくてこの晴れ晴れしさ、清々しさを言葉にすることができないのですが、タカシ先生の従姉が「この季節の山々を『山笑う』って言うんだよ。タカシもこんな言葉を覚えておくといいよ。園長先生なんだからっ!!」と、教示してくれたことがあります。なるほど・・・相馬の山々も、冒険の森の木々も、幼稚園の植木も新緑に包まれまるで笑っているようです。そうです!この時期の幼稚園は「中村幼稚園笑う」な季節なのであります。

さて、幼稚園もタカシ先生も子ども達も笑っている中村幼稚園の園庭では、かけっこの練習が行われており、先週末からタカシ先生はピストルを持ってスターターをしております。かけっこのスターターというのは大事なものでタカシ先生の引き金一つでお友達が一斉にスタートを切るのですから気持ちを入れてやらなければなりません。前走が走り終わったか。ゴールテープは準備できているか。コースに友達が入ってしまっていないか。スタートラインではお友達が緊張し過ぎてはいないか。靴のかかとは踏んでいないか。また学年によって「ヨーイ」とピストルの「バン」の音の合間を短くしたり長くしたり。まぁ、B型のタカシ先生特有の「どうでもよいこと」に神経を使ってピストルを鳴らしているのであります。そんなタカシ先生の合図でかけっこが始まるのですが、年少さんのかけっこでは結構面白い光景が見られるのであります。

年長さんともなればスタートラインについてタカシ先生がピストルを高々と上げ「ヨーイ!」といえば「よし。バンとなったら疾風のようにスタートを切り、目指すはただ一つ。あのゴールテープ。なんとしてでもあそこに一番最初にたどり着き、両手を広げ大好きな先生の胸に飛び込むのだぁ!!」とかけっこに対する思いを全面に出し全力疾走の準備をする。これが「ヨーイ」で、これが当たり前なのですが、年少のそれといったら全く違うのです。

タカシ先生が「ヨーイ!」と言うと「用意したくないし・・・。そもそもヨーイって何よ。」って。そんな年少児の姿に「ヨーイは手をこうして、足はこう」なんてやって見せても「なにそれ?なんの用意?用意といえばご飯の用意じゃね?」とでも言いたそうに、ヨーイの格好もせずに鼻をホジホジ・・・。そんな年少児をみて「(ま、じゃーねーなー。年少さんだし。とりあえずピストル鳴らしちゃいまーす)バン!!」と鳴らして一斉に走っていくお友達の中に「用意できてないうちに鳴らすから走りませーん」と言わんばかりにのっそりゴールテープに歩いていく年少男児。そんな姿をみて「ゴールテープの向こうでは担任が両手でおいでおいでをしながら「こっちこっち!はしっておいでぇ〜!!」なんて満面の笑みで叫んでおるのですが、「んなこちゃぁ知ったこっちゃない。今日俺は歩く」と、園庭を堂々と歩いていく年少男子のその背中の逞しいこと逞しいこと。

そんなわけで、走るその姿も保護者にとっては誇らしいのですが、のっそり歩くその背中も頼もしい!って思える親子運動会にいたしましょう。