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発掘

秋晴れが続いていてお庭遊びをするには気持ちの良い陽気です。一通り登園が終わるとクラス担任は、この秋晴れの下園庭で沢山遊ばせてくれます。朝の支度を早く済ませられる年長児がお庭に出てきたと思えば、次は年中児。年長さんに負けじと年中児が園庭で遊びはじめれば、「わたちもー!」と言わんばかりにスモックに着替えた年少児が園庭にでてきます。こうして朝の自由遊びの時間は、園庭から湯気が立つんじゃないかと思うほど、全園児で活気溢れる園庭になるのです。

そんな湯気が立ちそうな園庭の片隅で「黙々」と頭を寄せ合っている年長男児。現役保護者の皆様なら解ると思いますが、園庭脇の「崖」。あの場所です。

手には砂場のおもちゃのスコップだったり、小さな熊手。バケツにふるい。それらを片手に夢中になって何をしているのかというと、それは「化石の発掘」なのです。幼稚園の崖から化石が発掘される確率は0%ではないとは思われ、年長男児は「がしがし」と崖を削っていきます。
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幼稚園の地盤は頑丈な岩盤。その頑丈な岩盤を、小さな手と砂場のおもちゃで「がしがし」すれば、岩盤の一部が「ぽろり」と握り拳大の岩になってはがれるのです。それを「化石だー!!!」と、そりゃぁもう、天と地がひっくり返るような表情でゲットするのであります。さらに、握り拳大の岩にならなくても、豆のような小さな小岩でも大切そうにバケツの中にあつめ「へへへ・・・」と悦に浸っている年長男児。「そんなもの何がいいのだ?」と大人の視点で軽くあしらってはいけないところ。
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更にタカシ先生としては正直「そんなにがしがしやられちゃぁ、少しずつ園庭が狭くなっていってしまうよぅ・・・」と、困惑してしまうのですが、その夢中になる表情を見たら「ま、しゃーないな」と思ってしまいます。

そんな盛り上がりを見せる年長男児を憧れの眼差しで見ている年少さん。年少さんというものは、やはり2つ年上のお兄さんをどこか憧れの眼差しで見ているもので、「おにーたん達がやっている事は僕ちんにもできりゅんだ!」とか「なんだかおもちろそーだから、まねしてみるのだ!」などと自分の力量を超えた遊びを楽しむものなのです。

そんな年少児が「たかちてんてー!カセキだカセキだ!」とにわかに活気づきました。たかちてんてーを呼ぶ声に「年少児がこんなところで化石を発見するわけなかろうよ・・・。大方石ころでも見つけたのだろう。でもまぁココはひとつ大げさに驚いてあげ『崖から落ちるんじゃないぞ』なんて先生ぶって声をかけてしんぜよう」などと年少さんが囲んでいるものをクラス帽子越しに覗いてみると・・・
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こ、これは・・・。かっちかちの地面の中から顔を覗かせたのは、何十年も前に埋められた砂場のおもちゃ。周りをがしがし掘って、小さな手で「んー」なんて引き出してみると、砂場のコップなのであります。こりゃぁ、年長男児のゲットする小岩より発掘らしい発掘なのです!よくぞ数十年の眠りから砂場のおもちゃを目覚めさせたな!すごいぞ!年少さん!!

かくして、年長男児の一部及び気持だけは年長児の年少児の間では今、化石の発掘が大流行しているのであります。